12.02.2015

カワハギ竿

カワハギ竿 2本完成しました。

七尺(215cm) 鰯鯨穂先 布袋竹 淡竹手元




朱合漆の口塗りで経年による色素抜けで下地の金粉が見えてくるはずです。
穂先を鎌首に削った逸品。

六尺半(195cm) 鰯鯨穂先 布袋竹 淡竹手元





こちらは、緑のクリスタルガイドとアワビの貝粉を同じく朱合漆の口塗り。感度抜群の超先調子で仕上げました。

来週、テスト釣行予定。



11.08.2015

キス竿

キス竿
七尺
手元:淡竹
胴-穂持:布袋竹
穂先:イワシ鯨
竿尻:象牙
総漆、 ガイド部-石目塗り




カワハギ ヘチ キス諸々

年明けのフィッシングショーへ向け、同時進行で進めています。

-胴塗りの作業に入った、カワハギ竿
-制作中に4本継ぎへと変更したヘチ竿の追加口塗り
-先日の釣行で使用。竿尻に流れ止めを設置中のカワハギ竿

-ひと足早く完成した クジラ穂先のキス竿。竿尻に象牙。

-まだまだ先の見えない極細ヘチ竿

10.29.2015

カワハギ 実釣研修

今年も工房有志によるカワハギ実釣研修会を久比里の山下丸さんにて開催。

工房の何名かは先日、和竿で釣るカワハギトーナメントへ出場。その反省会も兼ねての開催です。


6時前には工房を出発し久比里へ向かって横横を古次郎さんの高級ワンボックス車にて爆走。


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船宿に着くと、楽竿さんが席を確保していてくれました~。楽竿さんは我が工房のカワハギマスター。毎回アサリも自分で剥いて私らの到着を待っていてくれます。


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会長(左)を席までご案内する楽竿さん


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船酔いする前に酔っ払う古次郎さん。右は毎年のゲストで小次郎さんの旧友。
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先日のリベンジに燃える袴田さん


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本日は大潮の満潮出航のため、橋の追加がギリギリ!!


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会長もスレスレで追加。


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出航と同時に曇ってきましたが雨は降らない予報。


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昨日の竿頭31枚が嘘のような渋い1日。船長も試行錯誤で下浦から竹岡沖まで船を飛ばしていただきました。



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そんな渋いなかでも、我らがカワハギマスターの楽竿さんはしっかり竿頭の座を確保!



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私もなんとか釣れましたが物足りず…

帰路ではすでに、来月、剣崎沖での第2回研修会の予定が告げられる工房にとっては厳しい
研修会となりました。


竹正

8.17.2015

ヘチ竿 全竹 7尺8寸

全長 7尺8寸 260cm
2本継
布袋竹 - 淡竹手元

完成の瞬間には気に入らない点に気付く。
作るたびに上手くなる。
やめられません…



手元は滑止めのため乾漆に挑戦

狙った模様は出なかったもののなかなか趣きのある深い色が出ました。




螺旋巻きを施した穂先。
入魂に行かないと。








7.30.2015

変わり塗り

グリップを滑りにくくするため手元の淡竹のリールシート部分を乾漆粉で進めている間に小口の変わり塗りを行います。

呂色漆にタンパク質を混ぜると粘度が増すというので、豆腐バージョンと牛乳バージョンで試してみます。
結果はさほど変わらず、山立ては問題なくできました。



しっかりと山に中まで固まるよう3日間室へその後2週間は放置。
固まったのが確認できたところで金粉を蒔くために、接着剤となる呂瀬漆を作ります。


作り方は簡単。呂色と瀬〆漆漆を同量混ぜ合わせるだけ。


呂瀬漆を小口全体へ薄〜く塗ります。山と山の間にもしっかりと塗りこみます。



金粉をムラなく振りかけ室へ


こちらも、しっかりと接着させる為3日間室へ。


接着を確認したら、ハケで余分な金粉を落とします。

谷になる部分に、朱合を入れたいので全体に塗ります。普通に塗ります。
こんな感じ。


下地に薄っすらと金が見えいい感じ。


と思っていたら、一晩経って室から出したら真っ黒…

ここから研ぎ出して行きます。
400-600-1000-2000と徐々に水研ぎペーパーの番手をあげて好みの模様まで。

うっかり研ぎすぎると、下地が見えて山立てからやり直しなので…コツは、水をかけ拭いてを繰り返し何度もなんども確認しながら焦らずに研ぎ進めるだけです。


2000番で研ぎ終えた後は、コレ


鹿の角を削り落とした粉。これにサラダ油を混ぜたものです。
鹿の粉なんか手に入らない人はハンズに研磨用の粉が売ってました。一番細いのでいいと思います。
指につけ、小口を挟んで竹をクルクル回して磨いていきます。


ここまで艶が出ます。
が、これもなんども拭き漆と研磨を繰り返しピッカピカに仕上げていきます。

今回はまだまだ続きそうです。